EH’s diary

花・星・月・風景・ゲームなどの写真・動画を中心にアップしていきます。

オリオン大星雲の撮影方法

 下の写真は、以前撮影したオリオン座です。

 下の写真は、苦労して撮影したオリオン大星雲です。

 それでは、オリオン大星雲の撮影方法を紹介します。

 やり方は、全くの自己流です。もっと機材やソフトにお金をかければ、簡単にきれいな写真ができると思います。
1 準備物・・・一眼デジカメ、70〜300mmズームレンズ、レリーズボタン、赤道儀、三脚
2 撮影方法
(1)三脚に赤道儀、一眼デジカメを取り付ける。
(2)レリーズボタンをカメラに付ける。
(3)赤道儀の向きを北極星に合わせ、赤道儀のスイッチON。
(4)カメラの設定・・・・マニュアルモードにする(露光時間バルブ、絞り開放、ISO感度6400にする)。
(5)レンズをマニュアルモードにして、望遠の300mm側にする。ピントをオリオン大星雲(か近くの明るい星)に合わせる。手ぶれ補正機能がある場合は、OFFにする。
(6)試しに1枚(1分程度)撮ってみる。うまく写っていればOK。構図がおかしかったり、明るすぎたり、ピントがずれていたりしていたら設定を変えてみる。
 (レンズ性能により、1枚の撮影時間・ISO感度等を変える必要がある。私のはポータブル赤道儀で追尾性能があまり高くないので、望遠300mmで1分以上撮影すると星が流れやすくなる。なので、ノイズは多くなるが高ISO感度6400で1分以内で撮影するようにした。)
(7)レリーズボタンを押して、撮影開始。約1分撮影。
(8)10枚くらい撮影する。(1枚だけだとノイズだらけの写真なので、後で10枚を合成して、ノイズを減らすため。)
3 後処理
(1)撮影した写真をパソコンに入れる。
(2)フリーソフト「RegiStax」で、10枚の写真を読み込み、自動で画像合成処理をさせる。(詳細は省略)
(3)できあがった画像のコントラスト等を調整して、オリオン大星雲の写真の完成。

月の撮影方法

 下の写真は、以前撮影した月です。(天体望遠鏡MAK90で撮影)

 月の撮影方法を紹介します。

1 準備物・・・一眼デジカメ、レリーズボタン、天体望遠鏡、Tリング(カメラを望遠鏡に取り付けるためのリング)、赤道儀、三脚
2 撮影方法
(1)三脚に赤道儀天体望遠鏡、一眼デジカメを取り付ける。
(2)レリーズボタンをカメラに付ける。
(3)赤道儀の向きを北極星に合わせ、赤道儀のスイッチON。
(4)カメラの設定・・・・マニュアルモードにする。ISO感度は100にする。露出時間は、月の満ち欠けにより明るさが変わってくるので、撮影の時に数値をいろいろと変えて試してみる。
(5)ピントを月のクレーターに合わせる。←(これが一番大事。)
(6)試しに1枚撮ってみる。うまく写っていればOK。構図がおかしかったり、明るすぎたり、暗すぎたり、ピントがずれていたりしていたら設定を変えてみる。
(7)明るさを変えながら数枚とっておき、後で一番いいのを1枚選ぶ。
3 後処理
(1)撮影した写真をパソコンに入れる。
(2)写真のコントラスト等を調整して、月の写真の完成。

 

 次に、下の写真のようなクレーターや山脈等の拡大写真の撮影方法です。




 やり方を簡単に言えば、「動画を撮って、その動画から1枚の写真を作る」という流れです。木星等の撮影方法と同じです。詳しくは、「木星・土星・火星・金星の撮影方法」(← クリック)の記事を見てください。

木星・土星・火星・金星の撮影方法

 下の写真は、以前撮影した木星土星・火星・金星です。

f:id:hakute03:20161225103608j:plain

f:id:hakute03:20161225111211j:plain

f:id:hakute03:20161225112947j:plain

f:id:hakute03:20161224205922j:plain

 木星土星・火星・金星の撮影方法を紹介します。やり方を簡単に言えば、「動画を撮って、その動画から1枚の写真を作る」という流れです。(天体望遠鏡MAK90で撮影)
1 準備物・・・一眼デジカメ、天体望遠鏡、Tリング(カメラを望遠鏡に取り付けるためのリング)、赤道儀、三脚
2 撮影方法
(1)三脚に赤道儀、望遠鏡、一眼デジカメを取り付ける。
(2)赤道儀の向きを北極星に合わせ、赤道儀のスイッチON。
(3)カメラの設定・・・動画モードをクロップ撮影(画面中央部を7倍に拡大して撮影する キャノン EOS Kiss X4 の機能)に設定する。
(4)木星の場合、ISO感度を800にして、ピントを木星に合わせる。(カメラのモニターに写っている木星が暗かったら、ISO感度を1600にしてみる。)
(5)録画ボタンを押して、動画撮影開始。
(6)1分間そのまま。(ちょっと体を動かすだけでもモニターの木星が揺れるので、息をひそめてじっと我慢する。)
(7)1分後、動画撮影終了。
3 後処理
(1)撮影した動画をパソコンに入れる。
(2)フリーソフト「QTConverter」で、撮影したmov形式の動画をavi形式の動画に変換する。(開始位置は15秒から。長さ制限は30秒。・・・1分間の動画の真ん中30秒間だけを変換して保存する。)
(3)フリーソフト「RegiStax」で、変換したavi形式の動画を読み込み、自動で画像合成処理をさせる。(詳細は省略)
(4)できあがった画像のコントラスト等を調整して、木星写真の完成。
 フリーソフト「RegiStax」の威力は相当なものです。動画では大赤斑らしきものがあるという程度しか分からなかったのに、できあがった画像を見るとくっきりと大赤斑が浮かび上がってきます。マジックみたいで、感動してしまいます。無料であるにもかかわらず、優秀なソフトです。

星の光跡の撮影方法

 星の動き(光跡)を写し止める撮影方法を紹介します。

1 準備物・・・一眼デジカメ、三脚、レリーズボタン
2 撮影方法
(1)三脚に一眼デジカメを取り付ける。
(2)レリーズボタンをカメラに付ける。
(3)カメラの設定・・・マニュアルモードにする(露光時間30秒、絞り開放、ISO感度800にする)。連写モードにする。
(4)レンズをマニュアルモードにして、ピントを星に合わせる。手ぶれ補正機能がある場合は、OFFにする。
(5)試しに1枚(30秒間)撮ってみる。うまく写っていればOK。構図がおかしかったり、明るすぎたり、ピントがずれていたりしていたら設定を変えてみる。
(6)レリーズボタンをロックして、撮影開始。
(7)1時間そのまま。(私の場合、自宅の庭で撮っているので、お風呂に入ったりこたつに入ってテレビを見たりして過ごした。)
(8)1時間後、撮影終了。(今回は1時間だったが、20分ぐらいでも十分星の光跡は写る。)
3 後処理
(1)約120枚の写真が撮れているので、その写真を全部パソコンに入れる。
(2)フリーソフト「KikuchiMagick 64bit版」で、120枚の写真を自動画像合成。
(3)画像処理時間数分で、あっという間に「星の光跡」写真のできあがり。
 無料でこんなすばらしいソフトが使えるなんて嘘みたいです。